■オッカムは嘘つきかもしれないし嘘つきだよ

オッカム擁護する人も批判する人も「オッカム個人の素朴な感想」が本当という点は疑ってなさそうだけど本当とは限らないから
対立煽りのためにやってる可能性が濃厚だと思うよ

*嘘つきかもしれない点:通訳と話し込みすぎ
ツイートではあっさり触れられているが、
-既婚だった
-専業主婦だった(通訳なんだから専業主婦じゃないことはとっくに多数の指摘があるが、ここは一歩譲って「労働時間が非常に短い人だったんだろう」と解釈しよう)
-余裕で一流大学に入った
-普通に(楽に?)教養を積んだ
-キャリアをガリガリ積むことに関心のない性格だった
-旦那の給料が恐ろしく高い
-子育てしている
-「一月に2〜3日しか太陽の出ない土地でガリ勉して、浪人して北大に入った」人間ではなかった(北海道出身で東京で通訳している女もいるだろうが、そうではなかった)
というまあまあの量の情報を、それも「皆さん」のぶん手に入れたらしい。

https://www.issjp.com/tsuyaku/system

多分3、4人いたのだろう。それを全員分である。(2人しかいないなら"皆さん、専業主婦だった"とは普通言わないと思う)
現代ならネットがあるから後で通訳の名前で検索してブログ見つければいろいろわかるかもしれないが、
オッカムはhttps://twitter.com/oxomckoe/status/1397675703768731649 にあるとおり1971年生まれなので北大助手時代に通訳者の情報をネットで調べることは多分できなかっただろう。
通訳派遣業者が通訳の個人情報をホイホイ明かすわけはないから、オッカムは通訳者と直に会話してこの情報を手に入れたはずである。

研究者が通訳とこんなに長時間会話するものだろうか?
せっかく世界中から同じ分野の人が集まっているのに、通訳とのおしゃべりに夢中になっている研究者など想像もできない。
通訳だって研究者に自分の家の事情なんて話すだろうか。
**通訳と研究者はよく話すものだとすれば
通訳から似たような身の上話を聞いた研究者が大勢いるはずである。
もしいるならばオッカム嘘つきかもしれない説は完全に間違いなので取り下げて謝罪しようと思う。
**通訳と研究者はふつうあまり話さないがオッカムなど少数の研究者は例外とすれば
オッカムが初対面の"高学歴と語学力でキャリア志向のない妻"と例外的に話を弾ませられる社交的な人ならば、"迎えることは想像もできな"いわけないだろう。
"一月に2〜3日しか太陽の出ない土地でガリ勉" "一回ゼロにしないと俺はもうこの世では浮かび上がれない"などといかにも内向的で暗い人間のように自己紹介するのはおかしい。
(太陽が出ないことと暗い人間かどうかは関係ないと思うがオッカム自身はこれを自分の暗さ不器用さを表すために使っているようだ。まるで葬式シーンで雨を降らせるように)
それともオッカムはふだんは内気で女とまともに話せないのに通訳とだけは積極的に話せたのだろうか? 絶対ありえないとは言わないが考えにくい。


*嘘つきな点:ジェンダーについて話しているのにジェンダーの話は置いておいているという
「A君は栄養バランスのとれた健康的な食事をとっていました。なおプロテインの話は置いておきます」とか言ってる人がいたら完全に嘘だし、
「細いベルトをつけている人が多かった。なおファッションの話は置いておきます」でも嘘だし
「なんと、全員主婦でした。彼女らの旦那。妻を迎えられない。なおジェンダーの話は置いておきます。」も嘘だ。置くどころか積極的に取り上げている。

これが仮に
「Bさんは女性だったので薬を処方する前に妊娠しているかどうか確かめる必要があった。なおジェンダーの話は置いておきます」なら生物学上の性にのみ着目しているんだろうとわかるが
主婦とか旦那とか妻とか社会的な性を出してきてジェンダー置いておくは無い。

*おまけ:オッカムは地方東京格差についてどれほど語っているのか
オッカム擁護する人は「オッカムは地方と東京の格差について語っているんだ。ジェンダー格差の話はしてないんだ」と言ってるみたいだけど、
連続ツイートhttps://togetter.com/li/1724936 で地方と東京の差について言及してるのは1,3,6ツイ目、ジェンダーについて言及してるのが2,3,4,5ツイ目だからジェンダーの方が重視されてるように見える。旦那だの妻だのは言うのに地方での学歴事情は説明しないツイが東京地方格差に着目してるなどと言われても困る。
あとオッカムがどれだけ地方東京格差に注目してるかどうか怪しい。前半の"北北海道の辺境出身の私にはあまりにもイカツイ学歴の持ち主"は確かに北北海道には高学歴が少ない、地方東京格差は存在するんだという主張とわかるが
後半のまとめ部分に位置する"高学歴と語学力でキャリア志向のない妻を迎えることは想像もできなかった"は東京(の男)と北海道(のオッカム)のどういう違いを指してるのか文章からでははっきりしない。北海道の平均的学歴はともかくオッカム個人は北大だから高学歴だし"研究者としては、彼女らの旦那(が研究者だった場合)を凌ぐことができるかも"とも言っているので学業面を指しているのではないことは明らかだ。
それなら別の面での格差かもしれないが、学業面以外の地方東京格差にオッカムは言及していない。だから"彼女らの旦那"とオッカムを隔てる"絶対に勝てない"壁が東京地方格差に由来すると主張しているとは読み取れないのだ。
地方東京格差に関係ない敗北感を地方東京格差の話に混ぜ込んで水増ししてないか?