性的消費とかまなざしについて論理的に説明してあげよう

はじめにここではツイフェミ勢と自由戦士勢と呼ぶことを断っておこう。表現規制賛成勢と反対勢、では多分的を外す。

どうしてこの議論が終わらないのか私ちゃんが教えてあげよう。

  • 立法してないから

表現の自由を侵害している」ツイフェミ勢を見ながら、やれ「ネット取り上げられないかな」だの「滅びないかな」だの「死なないかな」だの言っている輩よ。

まず、憲法というのは国民ではなく国家を縛るものだ。

それでは国民を縛るときにはどうすればいいかというと、法律をつくりそちらで取り締まっている。

例えば人殺しが捕まって罰を受けるのは殺人罪にひっかかるからであり、ここで生命権を持ち出すことはない。

泥棒が罰せられるのは財産権を犯したからではなく窃盗罪によってであり、誘拐犯が罰せられるのは居住移転の自由を犯したからではなく略取・誘拐罪によってである。

とすれば、「表現の自由を侵害している」国民を罰するならば表現の自由を侵害したからではなく「表現侵害罪(仮)」を犯したから、とするのが正当だろう。

 

自由戦士勢としてはツイフェミは客観的に明確に誰かの利益を害していると考えているのだから、法律によって裁き罰を与えるのは望むところだろう、と思うがいかが?

ネットで物騒で非現実的な願望をわめくよりも、リアル逮捕リアル収監リアル死刑を実装したほうが効果が高くていいのではないかな。こうすれば例の弁護士とか社会学者とかをさっくり放逐できるのに、それをしないから何年経っても議論が終わらないんだよ。

私としても多くの人権にはさっき挙げたようになんとなく対応する法律があるのに、表現の自由権には対応する法律がないのは不自然といえば不自然だと思うからね。

 

  • 論点が違う

「性被害描写を見た人が真似して性加害に及ぶかどうか」とかいうしょうもない論点にこだわってるから議論が終わらない。因果関係証明もできないし、仮に証明できたところで枝葉の問題でしかない。また、「性被害描写を見た人が嫌な気分になる」というのも派生的問題に過ぎない。ゾーニングがなされているかどうかなど本質には無関係。

 

「世の中に性被害がなければ性被害描写を楽しめない」

 

こちらが最重要かつ語ってる人を見たことがない決定的な論点。

わかりやすく言ってやると、たとえば「死のない星の住人に『余命1ヶ月の花嫁』の感動ポイントを説明して感動させてみろ。ただし住人の想像力は地球人と同レベルとする」

いや無理だろ。「死ぬ……、シヌ……? それ何? だからどうしたの?」「シヌとその人とは2度と会えない……? それって迷子ってことかな。でも百年くらい探したら会えるでしょ。別にいいじゃない」「シヌって悲しいことなの? それってソフトクリーム落とすより悲しい?」とか言われると思うよ。

納得してもらうにはその星の人に死を教えなければならない。知識として教えるだけではファンタジーやSFの設定のようにしか感じられなくてぴんとこないだろうから、その星の住人が死ぬようにしたり、死のある地球人たちの生活や文化を教えたりして死という概念に実感を持たせなければならない。そういう下準備があってはじめて住人たちは『余命1ヶ月の花嫁』を心から理解するようになるだろう。

 

たとえば「天人にかぐや姫と周りの人たちの悲しみや苦しみを説明して納得させてみろ」

竹取物語・九・『天人の中に持たせたる箱あり…』(原文・現代語訳)

かぐや姫をはじめて読んだ時は「こんなにみんなが悲しんでるのに同情もせずにかぐや姫を連れて行っちゃうなんて天人冷たいなー」と思っていたが、今は「物思ひな」い天人はそもそもみんなが悲しんでいるということ、悲しいという感情を理解できないので同情もないのかもしれない、と考えている。

「悲しんでいるようだがどうせ下賤だしほっとけ」ではなく「なにか珍しい表情をし、珍しい声色でうめいているようだ。彼らはこれをカナシイとかツライとか呼んでいるらしい。楽しいや嬉しいの逆の意味らしいが、楽しくなかったり嬉しくなかったりってどういう感覚なんだろう。」と思っているのだとしたら、かわいそうだからかぐや姫を連れて行くのはやめようなんて思いもつかないだろう。だってそもそも「かわいそう」がないんだから。

 

たとえば「性被害のない星の人に強姦もの漫画の面白いポイントを説明して面白いと思わせてみろ。ただしその星の人の想像力は地球人レベルとする」

納得してもらうにはその星の人に性被害を教えなければならない。知識として教えるだけでファンタジーやSFの設定のようにしか感じられなくてぴんとこないだろうから、その星の住人が性被害にあうようにしたり、性被害にあっている星の人たちの生活や文化を教えたりして性被害という概念に実感を持たせなければならない。そういう下準備があってはじめて住人たちは強姦もの漫画を心から理解するようになるだろう。

 

たとえば「性被害を知らないあなた(赤ん坊のころは知らなかったはずだ)にあなた自身が強姦もの漫画の面白いポイントを説明して面白いと思わせてみろ」

あなた自身を性被害にあわせるorあなたの周りの人が性被害にあう様子を見せることで性被害という概念を実感させる、以外の方法を知っている人がいたら是非ご教授願いたいね。記憶転送装置とかそういうのナシよ。今存在しないからね。

つまりさ、スーパーで豚肉買って食ってる奴が「私は豚殺さないから動物に優しい」とか言ってるのと同じくらい、性被害描写を楽しんでる奴が「私は性加害しないから優しい」とか言うのは笑止千万なの。裏には実際手を下した人と手にかかった人がいるのよ。

性的消費とかまなざしとか言ってる人たちはここらへんのことをなんとなく感じてたんじゃないかな言語化できなかっただけで。違ったらゴメンネ、でもどっちにしろ私ちゃんのあげた論点は消えないと思うよ。

 

突っ込まれそうなところを先に言っておこう。

我々が今存在しないし見たこともないもの、例えばマンモスに踏み潰されたり竜の火の息に焼かれたりするところをちゃんと想像してちゃんと恐怖できるのは、圧死や焼死を認識しある程度実感していて、類推がわりと容易に可能だからだ。

これが仮に圧死や焼死が世の中から消え去ったとしても、外傷や痛みが存在すれば、まず圧死や焼死を類推し、そこからマンモスに踏み潰されたり竜の火の息に焼かれたりするところを類推することも多分できる。難易度は上がるだろうが。

だがもし外傷やそれによる死・痛み自体が消え去った場合、圧死や焼死を類推して想像する材料がなくなるので死のない星の人に人が死ぬ話の感動を教えたり性被害のない星の人に強姦もの漫画の面白さを教えたりするのと同レベルの話になってくる。

 

 

私ちゃんの話をしようか?

小さい頃からずっと、他人が病気で苦しんでるところにしか欲情しなかったよ。今でもほかのものをおかずにしたことはないよ。前に男児は女湯に入れるべきなのかって話してた人いたでしょ、その人たちの一部が言うことには、「小さい子供にも性欲はあるけど思春期以降とは別物」らしいけど少なくともここに一つ反例があるよ。私ちゃんの性欲は入学前の5歳くらいからシームレスに繋がっている自信がある。当時は知識がなく性器も未熟で大して気持ちよくなかったからこれが性欲とは気づいてなかった、ってこと以外は現在と全く変わりなかった。

まあいいや。ネットを手に入れてからおかずを血眼で探したけどレア趣味っぽくてほとんど見つからなかった。最近ふと思い立って英語で検索したらビンゴ。やったね、ようやく自分と同じ性欲を持つ人を発見したんだ。20年くらい生きてきて初めてだよ。

昔から考えてたんだけどさ、医学が発達して天然痘みたいに他の病気も根絶できるようにしちゃったら私ちゃんのおかずがなくなるわけだよ。いや、私ちゃんのは無くならないんだよ、いま根絶されても記憶があるからそれをたよりに抜くとも。でも今となっては私の他にも同じ性欲を持つ人がいるとわかってしまった。病気が根絶された後に生まれたそういう人はどうするのかね。そういう人が仮に世界に病原菌をばらまいて病気を復活させちゃったとしてさ、私ちゃんにはそれを責める権利はないと思うんだよ。だって実際それで抜いてるんだもの。お前らはどう思うよ。私ちゃんに権利あると思う?ないと思う?